「変装したらいいんじゃないかな?」


「「「は?」」」
サレの発言に四星のメンバーが唖然となった。


サレ「だからぁ、変装だよ変装。」
ワルトゥ「変装…か。確かに敵の目を欺くのにはいい方法かもしれませんな」
ミリッツァ「しかし…なぜサレがそんなことを?」
サレ「分からないのかいミリッツァ?ヴェイグ達が敵の僕に何の気なしに僕に話しかけてくる。
   僕はそのおバカな姿を目の前で見ることができるんだよ?この上なく楽しいじゃないか!!」
トーマ「本物のバカだ
ワルトゥ「サレらしい考えだな…。あては何かあるのか?」
サレ「ヴェイグ達は聖獣探しにノルゼンへ行くそうだ。そこで僕がさも重要そうなキャラに成りすましちゃうって寸法さ!」

なんとなく理にかなっているような気がして四星会議は終了した。

場所は変わってノルゼン。


ヴェイグ「ここがノルゼンか?」
マオ「ううっ、寒いヨー!」
ユージーン「そんな悠長なことも言ってられん。聖獣についての情報を集めよう」
ティトレイ「…なぁアニー、ヒルダの胸ってあったかそうだよな
アニー「それ絶対私に対しての嫌味ですよね!!?
ティトレイ「何言ってんだ!俺はお前にこうなってもらいたいという」
アニー「D・レーベン」
ティトレイ「あばばばばばばばばばばばばばば」
ヒルダ「いつも思うのだけれどこいつらもう結婚したらいいと思うの

町を少し歩いていると一軒の民家へたどり着いた。

マオ「雪だるまが飾ってあるよ。まずはここで話を聞こうヨ!」
ティトレイ「あのなぁマオ、雪だるまが喋るわけじゃねぇんだぞ?」
マオ「そんなの知ってるよ!ティトレイバカじゃない?」
ティトレイ「なぁ、もしかしてみんな俺のこと嫌いか?」

トーマ(変装)「何で俺まで変装を…?」
サレ(変装)「うるさいトーマ!聞こえたら水の泡になるじゃないかっ!!」
トーマ「この必死さを他には向けられんのかお前は」

※雪だるまに変装しています。

マオ「ん?今何か聞こえなかった?」
ユージーン「きっと子供が雪遊びでもしているんだろう。聞き込みへいくぞ」
マオ「うん!」

サレ「あっはっはっは!!トーマのゴリボイスで気付かないなんてさすがマオ坊やだ!」
トーマ「ゴリボイスって何だゴリボイスって」

マオ「あれ?やっぱりなんか聞こえたよ?」
ヴェイグ「…ゴリボイス!」
トーマ「何でそっちもゴリボイス知ってるんだァァァァァァ!!
マオ「ぎゃああああああああああ出たぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
ティトレイ「ゴリボイスって何!!?いきなり出てきて何そのゴリ発言!?」
ヴェイグ「ゴリボイス…ポプラおばさんから聞いたことがある」
ティトレイ「そんな伝統的なものなの!?ポプラおばさんがすげーの!!?
サレ「台無しじゃないかトーマ!!仕切り直しだっ!」

無理やりトーマを草むらに引きずり込み、サレ達は姿を消した。


サレ「トーマ、これ以上僕の計画の邪魔をしないでくれよ」
トーマ「…あ、あぁ。すまん…だが雪だるまの変装なんて意味があるのか?」
サレ「あるに決まってるじゃないか。やっぱりお前はバカだなぁ」
トーマ「ああそうだな」←諦めた
ワルトゥ「二人とも天然ですなぁ…」←陰から見てた

ヴェイグ「駄目だ。手がかりになりそうなものはない」
ヒルダ「こっちも駄目ね。村のヒューマには全員聞いたと思うんだけど…」
ユージーン「ガジュマサイドにも聞いて回ったが殆ど当てにならなかった。」
アニー「ということは、残っている家は…」

ヴェイグ達が向けた目線の先には先ほどサレ達と遭遇した雪だるまが飾られている家があった。

マオ「またサレが出てくるヨきっと。だってサレバカだもん」
ティトレイ「一つのボケを七回ぐらい披露しそうだもんな」

サレ「ぐ、ぬぬぬぬぬ…」
トーマ「おお、抑えてやがる。めずらしいな」

ユージーン「というか奴はあのガサツな髪型を直そうとは思わんのか?」
サレ「アンタだってその無駄に長い尻尾邪魔なんだよォォォォォォォ!!!

サレ様は我慢できなかったようです。

マオ「ほらやっぱり来たぁ!!」
ユージーン「ちゃんとカバーに入れてしまっているだろうが!!」
ティトレイ「なんかこっちもスイッチ入ったぞ!?」
サレ「隊長、どうやら決着を付けるときが来たようですねぇ。どっちが強いのか…!」
ユージーン「理由は不本意だがお前とは決着を付けたかった。」
ヴェイグ「何の決着だ。
マオ「あ〜あ、もう収拾がつかなくなっちゃったヨ。」

トーマ「あ、あ…」
ヒルダ「…アンタ、出るタイミング完璧に失っちゃってるわよ。帰ったら?」

その後、結局ワルトゥ&ミリッツァの助言を受けヴェイグ達を騙すことに成功したサレであった。



+あとがき+
そういえば四星は全然出してなかったなぁと思い書いてみた今回。
サレが壊れすぎたかなぁと思いましたがこれぐらいの方が書いてて楽しいです。出来はさておき。